日本独特の間仕切り建具であって、その豊かな意匠と特質を住まいの中に活かし、人々の心とくらしを彩ってきました。室内の大切な装飾の役割を果たしながらも、部屋の用途に応じ簡単に開けたり、閉めたり、又取りはずしたりする事が出来、木と紙で端正に作られたふすまは、日本の生活と気候風土に最も適した間仕切りと言えます。
襖は空間の間仕切りと開閉によって通風と採光が得られ、お部屋の防音・保湿効果があります。また襖紙の絵柄による心のリラクゼーションにもなります。
襖紙はのりを使って貼りつけるのが一般で、ゆめの畳ではシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどを発生させないエコのりを使用し、健康への配慮も忘れてはおりません。
本鳥の子、鳥の子、新鳥の子に分れており、雁皮・三椏・楮などの靱皮せんいを原料にした手漉き技法と機械漉きがあり、機械漉きも、さまざまな技術によって紙の風合いも、手漉きに近いものが出来ています。
現在は、機械漉きが主流となっており、中でも価格の手頃な新鳥の子紙は、製紙・柄付けとも機械により一貫生産されていて、さまざまな図柄があります。
長繊維のレーヨン糸やスラブ糸・ネップ糸、マニラ麻糸等で織っています。
絵柄は手加工や最新の技術を駆使して加工し、上品な柄が数多く用意されています。
一般に「糸入り」と呼ばれています。
葛布、絹しけ、芭蕉布、シルケット等の天然素材を原料にした襖紙。
塩化ビニールなどの合成樹脂の襖紙で、汚れにくさと耐水性が特長。
丈夫な拭けるプラスチック障子紙や、楮を原料にした手漉き和紙、パルプに楮やマニラ麻、ビニロンを配合したもの等、各種予算にあわせてご用意しております。
丈夫なペット用網戸やステンレス網戸、目の細かいものや、外から見えにくく中からよく見える網戸等、各種予算にあわせてご用意しております。
掲載商品は一例です。他にも多数在庫を取り揃えております。
ゆめの畳の襖工場では、豊富な襖紙を常時取り揃えております。左の写真は襖工場内の襖紙シェルフの一部です。保管には温度・湿度にもこだわっています。
襖は完成品になると、外見からは分かりませんが一番大切なものは「下地」です。耐久性や環境面でそれぞれに特徴があります。また、施工方法も違いますので当然価格も違ってきます。
下地(内部構造)の種類には大きく分けて、和襖と量産襖の2種類があります。
和襖は、木製の組子骨を芯材として使用し、耐久性にも非常にすぐれた優しさのある本格的な襖です。 また、和襖は室内の湿度が高くなれば湿気を吸収し、低くなれば放出するという湿度調整機能もあります。 さらに、室内のホコリも吸収しますのでお部屋を常に快適にする生きた建具といえます。 生活の知恵から生まれた、日本文化の代表的な建具です。 また、和襖は紙の張り替え、縁の取替え、引手の取替えにより長期にわたり新品同様に復元されます。上手に使えば50年だって使えます。
芯材を機械生産するためコストは安くすみます。しかし、張り替えが非常に難しく襖椽は下地にはめ込み型でボンド付けするため、襖紙の張り替え時には襖紙をめくらず、 その上に重ね貼りをしますので、襖全体の反りやシミが発生する場合があります。 通気性や湿度調整機能もほとんど期待出来ません。
種類 | 概要 | 摘要 | 上貼 | 縁 |
本襖(和襖) | 在来型の最高仕上げで、部材の大きさ や下貼紙・うけ紙の施工法により多くの 仕上げ方がある。 |
何度でも張り替え可能。 本格的な最高級襖の仕上げが 可能。 |
浮かし貼り | 隠し釘 |
在来襖(和襖) | 木製の周囲カマチと縦3本横11本の 中子で障子のように組んだ骨地に、 下張紙・胴張紙を張った襖下地。 |
何度でも張り替え可能。 (社)公共建築協会共通仕様書 ふすまT型に対応。 |
浮かし貼り | 隠し釘 |
チップボール襖 (和襖) |
従来型の骨地に、下張紙として耐水 高圧紙をホットプレス機で張り上げた 襖下地。 |
何度でも張り替え可能。 量産対応型。 (社)公共建築協会共通仕様書 ふすまU型に対応。 |
浮かし貼り | 隠し釘 |
ペーパーコア入 (和襖) |
縦横の周囲をカマチと粗く組んだ中子 の間にペーパーコアをいれ下張紙を 張って仕上げた襖下地。 |
何度でも張り替え可能。 下地製作メーカーは少ない。 中部から近畿の一部に普及。 |
浮かし貼り | 隠し釘 |
発砲系襖 | 発砲プラスチックをベースにしてチップ ボール紙とアルミ箔を張った襖下地。 |
関西から中部の一部普及。 | ベタ張り | ボンド |
ダンボール芯襖 | 3〜5層位の段ボール紙の芯材に アルミ箔を張った襖下地。 |
関東を中心に普及。 関西・中部でも見られる。 襖縁は下地にはめ込み型で ボンド付けする。 |
ベタ張り | ボンド |
ペーパーコア芯襖 | 木製のカマチや組子はなく、ペーパー コアにアルミ箔とチップボールを貼り付 けた下地。 |
関西の一部に普及。 下地製作メーカーは少ない。 襖縁は下地にはめ込み型で ボンド付けする。 |
ベタ張り | ボンド |
単板襖 | 周囲カマチの中に横桟を15〜20本 入れたものを骨組みとし、両面に単板 (薄くむいた木の皮)を張った襖下地。 |
何度でも張替え可能。 中部地方特有。 全体的な供給量は少ない。 |
浮かし貼り | 隠し釘 |
つまり和襖は「呼吸」をして人の生活・環境を助けてくれるのです。 和襖がホコリやタバコのヤニなどで変色したり、時にはカビなど茶色い斑点状のものが出たりしますが、それは機能を発揮している証拠です。みなさまが体に取り込む代わりに「和襖」が吸着しているのです。
お任せください。掛軸・屏風襖の表装表具を承ります。表装前と表装後では見違えるようになります。
また、扁額・屏風・衝立もお任せください。
■ | いぐさ/四国エリア 香川・徳島・愛媛・高知・岡山 |
■ | あおい/北陸エリア 富山・石川・長野・岐阜・新潟・ 福井・福島 |
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■ | 扇屋/九州エリア 福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・ 宮崎・鹿児島・山口 |
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ゆめの畳/ 北関東・東北エリア 栃木・群馬・茨城・宮城・ 福島・岩手・山形・秋田 |
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美ぐさ畳/東海エリア 三重・愛知・静岡・岐阜・山梨・ 長野 |
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さわやか/ 東北エリア 青森・秋田・岩手 |
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ゆたか畳/関東エリア 神奈川・東京23区以外・山梨・ 静岡 |
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あたらし/関西エリア 奈良・滋賀・京都・兵庫・大阪・ 和歌山・三重・福井 |
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(株)ゆたか畳/関東エリア 東京23区・千葉 |
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健やか/埼玉エリア 埼玉県全域 |
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美やび畳/中国エリア 広島・島根・鳥取・山口・岡山・ 兵庫 |